X205TA、VHDを使って容量を更に確保する。VHDオートマウントも設定!

スポンサーリンク

VHDを使う利点

VHD、Virtual Hard Diskを用いると、microSDカードの容量分、ストレージを確保することができます。
もちろん、microSDカードを使うだけで、保存場所としてのストレージは確保できるのですが、リムーバブルドライブ扱いとなってしまうため、Dropboxなどの同期フォルダとして指定できない問題があります。

そこで、今回はmicroSDカードにVHDのファイルを置くことで、リムーバブルドライブ扱いではないドライブを作成し、そこにDropboxなどの同期をさせることを狙います。

VHD自体の利点はWikipediaをご覧ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/VHD_%28%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88%29

まずはmicroSDカードをチョイス

ここで買った容量がすなわちVHDの容量となります。私は64GBを選びました。

64GBのカードとしては破格ですが、届いたのはTeam製のしっかりとしたカードでした。
そして、カードを入れてもほぼはみ出さないのもX205TAの良いところ。バッチリです。

なんかこっちもカッコいいな~。(入れちゃうから分からないけれども)

2015-03-28_05-41-12

VHDの作成

まず、この作業には20分ほど時間がかかった後に、一晩放置することになりますので、寝る前に行ってください。

下準備

VHDはコントロールパネルにある管理ツールから行います。
システムとセキュリティの中の、
screenshot_01

ハードディスクパーティションの作成とフォーマットを選択。
screenshot_02
構築後の画面ですが、こんな感じ。

screenshot_03

まずドライブレターの変更を

microSDのドライブが、Dに設定されており、せっかくVHDを設定してもEとかFとかになってしまいます。
先に表示された方がいいので(個人的に)、まずはドライブレターを変えました。

画面下部のディスク内、変えたいドライブレターを右クリックし、ドライブ文字とパスの変更から変えちゃいましょう。
私はmicroSDだからMでいいや、という単純な理由からMに変えました。

screenshot_06

一旦再起動。

VHDの作成

同じ画面を出し、操作→VHDの作成を選びます。

screenshot_07

そうしたら、仮想ハードディスクの場所には、先ほどドライブレターを変えたmicroSDカード上を指定します。
私は、M:\vhd.vhdとしています。
サイズは、59.8GBにしていますが、なぜかmicroSDカード上に600MB余りました。もったいない。ご自身で試行錯誤してみてください。
大きな数から試していきましょう。大きすぎると容量不足のエラーが出ますので。
screenshot_08

OKをクリックすると作成が始まりますが、めちゃくちゃ時間がかかります。おやすみなさい。

screenshot_09

できたら初期化

初期化されていませんと出ているところで右クリックし、ディスクの初期化を行います。

screenshot_10

特に何も考えずにOKをクリック

screenshot_11
今度は未割り当てとなっているところを右クリックし、新しいシンプルボリュームを作成します。

screenshot_12

ウィザードに従って進めます。最後にドライブ文字でDを指定します。
フォーマットまで済ませてしまいましょう。

はい。おめでとうございます。一段階目完成です。

起動時に自動マウントさせる

一応使えるのですが、残念ながら再起動するとマウントが解除されてしまいます。
それでは同期フォルダとして使い物になりませんので、自動でマウントするように設定します。
先ほどのコントロールパネルにある管理ツール、今度はタスクのスケジュールを選択します。

screenshot_13
タスクスケジューラが起動したら、タスクの作成。

screenshot_14

まずは全般タブはこんな感じに。

screenshot_16

次、トリガー。スタートアップ時に設定してOKを。

screenshot_17

最後、操作タブ。ここだけは間違えないようにしてください。

screenshot_18

プログラム/スクリプトの欄には、
C:\Windows\System32\cmd.exe
を入れます。

引数の追加には、
/c "(echo SELECT VDISK FILE="M:\vhd.vhd" && echo ATTACH VDISK) | diskpart"
を入れます。

ここに見えている、M:\vhd.vhdが、先ほど作ったVHDのファイルですので、ここだけは個人で変わってきます。

また、条件のタブに電源関係の条件が入っています。電源につないでいる時だけタスクを実行するというチェックを外してください。

と言うわけで、設定を保存して完了です。再起動を掛けてきちんとマウントされるか確認してください。

はい。お疲れ様でした。これで、ローカルと同じように使えるドライブが作成されました。
私はDropboxとOneDriveをこちらに同期先として設定して運用しています。いやー、長かった。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

『X205TA、VHDを使って容量を更に確保する。VHDオートマウントも設定!』へのコメント

  1. 名前:take 投稿日:2015/05/24(日) 13:05:47 ID:bdba7c5f3 返信

    ブログを読んで、X205TAに非常に魅力を感じております。Office用途がメインですが、可能であればプロジェクターを利用したパワーポイントのプレゼンをできればと思いっています。ASUSや他社製のmicroHDMI VGA変換アダプターでプロジェクター出力は可能でしょうか。経験などありましたら教えて下さい。

    • 名前:suzusuke 投稿日:2015/05/24(日) 14:27:47 ID:7eb896cce 返信

      こんにちは。コメントありがとうございます。
      VGA変換は試したことは無いのですが、HDMIのまま出力したことはあります。
      テレビ、プロジェクター共に、特に不都合なく使えました。
      ただ、VGA変換となるとまた話は違うと思いますので、相性保証のある変換アダプタをお勧めしたいところです。Amazonでもいくつかありましたので探してみてください。

  2. 名前:タケ 投稿日:2015/05/24(日) 17:10:01 ID:6cb3616cf 返信

    早速のお返事ありがとうございます。買ったら試してみます。

    • 名前:suzusuke 投稿日:2015/05/24(日) 17:20:28 ID:8c1da6abc 返信

      是非結果をおしらせください。記事に反映したいと思います。

  3. 名前:匿名 投稿日:2015/07/08(水) 19:17:18 ID:84eda0479 返信

    こんにちは。
    手順通りにすると自動マウント部分で x01のエラー(ファイルが見つかりません)
    となってしまうのですが、何が原因なのでしょうか。ちなみにハンドでのマウントはうまくいきます。

    引数追加部分の絶対参照部はvhdファイルがある場所を指定するのですよね?
    ドライブ文字をAに指定してその中に仮想HDのファイルを作った場合A:\○○○.vhdと。

    ちなみに/c “(echo SELECT VDISK FILE=”M:\vhd.vhd” && echo ATTACH VDISK) | diskpart”を
    コマンド実行した場合自動マウントされるのですか??ちなみに私はマウントされません。

  4. 名前:カーズ 投稿日:2015/09/30(水) 02:22:21 ID:5fe456fa9 返信

    こんにちは.
    VHDオートマウントに挑戦しようとこの記事の通りに設定を行いましたが,再起動後,VHDはマウントされませんでした.
    何が原因なのでしょうか?ちなみに3回ほど試しましたが無理でした..

  5. 名前:匿名 投稿日:2015/11/30(月) 09:57:41 ID:30c4dac72 返信

    管理人様、有用な情報をどうもありがとうございます。

    自動マウントできない原因は、引数の追加の部分の ” が全角文字になってしまっているのが原因のようです。
    以下の通り、半角の ” にすると設定すると自動マウントできるようになりました。

    /c “(echo SELECT VDISK FILE=”M:\vhd.vhd” && echo ATTACH VDISK) | diskpart”

    • 名前:suzusuke 投稿日:2016/08/12(金) 17:54:57 ID:f6986f8b5 返信

      すみません、検証いただきありがとうございました。
      ブログの投稿用のソフトが自動で全角にしてしまっているのが原因でした…。
      直しました。

  6. 名前:匿名その2 投稿日:2015/12/14(月) 23:55:06 ID:a69d2bd83 返信

    情報ありがとうございます。
    管理者コマンドプロンプトでいろいろ試しながら、以下で行けそうとわかり、設定しました。
    ファイル名をダブルクオートで囲わないということです。

    /c “(echo SELECT VDISK FILE=M:\vhd.vhd && echo ATTACH VDISK) | diskpart”

  7. 名前:匿名 投稿日:2015/12/15(火) 15:04:59 ID:dbccae48c 返信

    さっそく設定させていただきました。
    付け加えるなら、タスクの条件タブにある「コンピューターをAC電源で使用している場合にのみタスクを開始する」のチェックは外しておいたほうがいいと思います。

    • 名前:suzusuke 投稿日:2016/08/12(金) 17:54:14 ID:f6986f8b5 返信

      ありがとうございます。後ほど追記致します。

  8. 名前:匿名 投稿日:2016/08/12(金) 17:11:02 ID:296adb518 返信

    どうしても再起動後にvhdマウント出来ません。上記の内容合っているのでしょうか??

    • 名前:suzusuke 投稿日:2016/08/12(金) 17:51:59 ID:f6986f8b5 返信

      上のコメントにもあるように、”が全角になっているようなので、半角で入れてください。
      “はHTMLの特殊文字として表記する必要があるため、現在修正方法を調べています。
      よろしくお願いします。

  9. 名前:匿名 投稿日:2016/08/20(土) 02:24:40 ID:af93a7bae 返信

    投稿の最後も参照すれば可能。
    http://jokermemory.com/vhdmount/

  10. […] まだなにもインストールしていないですけど・・・)。仮想ハードディスクってなに?って方はこちらのブログが参考になります。ハードディスクについて知識ゼロの僕でもできました。 […]

  11. 名前:#ポータブック のSDカードをVHD化 | Turtle Rocks 投稿日:2016/12/29(木) 09:58:32 ID:c53fab8ff 返信

    […] Appnote 「X205TA、VHDを使って容量を更に確保する。VHDオートマウントも設定!」 […]

  12. 名前:y.orisan 投稿日:2018/04/22(日) 07:15:31 ID:027cf9fab 返信

    お願いします
    VHDセット後のSDカードの容量UP目的で、セット済みのVHD&自動マウントを一旦 削除し再設定する場合の、完全に元の戻す為の、削除方法も教えて頂きたいのですが、宜しくお願いします

  13. 名前:SDカードをVHD(仮想HDD)化 – Webクリエイターな備忘録| 投稿日:2018/06/08(金) 15:56:54 ID:5f40e63df 返信

    […] X205TA、VHDを使って容量を更に確保する。VHDオートマウントも設定! […]