教員こそ産休育休を取りまくるべきである

増田なので、どこまで本当か信憑性はあやしいが、こんな話があった。

http://anond.hatelabo.jp/20150329100124

実際に自分の周りでは産休・育休をとる教員が多く、非常に迷惑を受けている。俺は自分が迷惑を受けたからこそ、もし自分が結婚をしたら妻に仕事は辞めてもらうと決めている(彼はかつての自分の生徒で今はバツイチ子持ちの女性と交際している)。もちろん生徒にもそうするように常日頃話している。とにかく、子どもを産みたいと考えている女性が働いていることは迷惑だ。お前は迷惑をかけながら生きている人間だということを自覚しろ。

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もうね、アホかと。バカかと。

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懐かしいなこのAA。

おっと。産休育休制度に対する全否定をかましてくれているこの発言には、さすがに反応してしまった。

産休・育休をとるのは別に迷惑でも何でも無い

教員は欠員が出るとしっかりと別の人が充てられる、かなり恵まれた職である。
これは病休でも然り。

よって、残念ながら仕事が回らない事態というのは発生し得ない。その個人の能力によって回すことができていた仕事だというのはほぼ99%が「錯覚」であり、残念ながら世の中にごまんといる先生たちと同様、その人が抜けてしまってもなんとか回すことは可能なのである。自分だけが特別だ、なんてことは、仕事を回す観点から考えるとほぼ無い。みんな教員免許状もってるんだから。
あれだけ懐いていた子どもたちだって、来年度に新担任となってしばらくすれば、新担任の下で楽しく学習するように、人が変わっても子どもは適応できる。

なので、迷惑だとか言う教員は「ツレぇっすわー、マジ俺、今ツレぇっすわー。」という意思表示をしているだけであり、議論する必要すら無い。
はっきり言ってあげれば良いのだ。「迷惑?お前の仕事の回し方が雑なのが諸悪の根源なのだよ?」と。

教員は残業代は出ません。なのに残業する教員が後を絶ちません。無賃金での残業を美徳にしてはならんのです。
できる限り業務を効率化し、心身ともに健康な状態を維持することが、ひいては子どもたちのためになります。

話がそれ始めたので戻します。産休・育休をとることを迷惑だと感じる環境は、かなり病んでます。仕事の量が多すぎです。減らしましょう。
私のいる学校は、放課後は無駄話をするくらいの時間、ありますよ。逆に集中する時は、20人くらいが無言で仕事している一瞬もある、スゴいオンオフの切り替えがある職場です。
産休・育休も2人いますし、育児短時間勤務も1人います。きちんと代わりがいらっしゃってますので、問題ないです。むしろ色々なキャラクターの先生と触れ合えて、良いじゃないですか。

一つだけ、産休育休制度による臨時的任用には、確かに迷惑(言い方をそろえるため、あえて迷惑という言葉を使います)だと感じることがあります。それは、一年で必ずいなくなってしまうこと。もっと仲よくしたいと思っても、もっと子どもたちと一緒にバカやって欲しかったと思っても、契約が一年なのです。それだけはさみしいかな。でも、これは分かっていることなので、仕事上の迷惑は生じないのですが、やっぱりさみしいよね。

むしろ教員こそ産休育休を取れ。

教員はその人生が一番の教材なのです。子どもたちに伝えるべき事を背中で伝えることが可能なんです。産休、育休を堂々ととって、幸せな姿を見せることこそが、子どもたちに対する最大の教育となり得ます。
2014年の4月に、高校の入学式で担任が休んでいたというものがニュースになりました。尾木ママは本を出すくらいに思うところがあったようですけれども、自分はその姿ー仕事を休むことで自分の子どもを大切にする親の姿を見せることーはとても大切だと思っています。と言うか、仕事を休んで家を大切にしますって、当たり前なんですけれども。それがわざわざ取り上げられること自体に違和感です。

特に年配の方は職務優先だろ、という考えをお持ちの方が多いように思いますけれども、プライベートが充実していない人が何を教えても、結局社畜になるための教育だと思われてしまいますよ。
仕事は何のためにするのでしょうか。人生を充実させることと社会に貢献すること、だと私は思います。どちらも外してはなりませんが、ひとときくらい、人生を充実させることに使って何が問題なのでしょう。

ましてや産休、育休の期間って親としての修行の期間ですよ。

ほぼ10年前のこのブログのエントリ、育児とアニメとゲームばかりですよ。あれ、ダメじゃん。

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強いな。俺。スゴい修業だ。まぁなんせ二十歳だった訳ですし。お寿司。

気を取り直して。

今も私は息子が熱発するとガンガン休みます。この前も休みました。小児科行きました。自習課題さえしっかりしておけば、きちんと自分たちで考えて動いてくれる子たちになっているので、何ら問題ありません。
隣のクラスの先生も何度か休みましたが、子どもたちがしっかりしているので何ら問題なく、むしろ帰りの会に顔を出したら帰りが遅くなるからいらん(もしかして自分、話が長いの!?)と言われてすごすご自分のクラスへ戻った記憶が…あぁ。

と言うわけで、普通の時に休んでも問題ないのに、代わりが来るのであれば、何の心配があるのか不明です。

むしろ、人生の修行期間をしっかりと終え、一回り以上大きくなった姿(親子共々)は、子どもたちに対して「あ~子育てってすごいなぁ」「自分もいつかできるかな?」と思わせる、格好の材料です。
保護者も、「自分も子どもいるんですよ」って言うと見る目が変わります。特に私は30歳にして10歳の子どもですからね。見る目が変わりますよ。ある意味。

と言うわけで、ブックマークのコメントにも書きましたが、私、3人目ができたとしたら育休取るつもりです。今はちょっと経済的に辛いですが。

困ったときはお互い様

まさしくこれだと思います。産休育休制度があるから取るんだ、という事ではないんです。産後、あとは育児中って死ぬほど大変なんですよ。その時期、休んで集中してもらうことって、自分に必ず返ってくる、メリットなんです。だから産休育休制度があるわけです。全ての休むことが悪だと思わないでください。「『大丈夫だよーフォローできるよー』くらいの余裕がある職場じゃないのよ」と思う方。その環境を作れるのは自分です。だって違和感を感じているんですから。変えちゃいましょう。

まとめ

仕事も家庭も大事です。だから、仕事も家庭も大切にしてください。産休や育休を取ることが、仕事にも家庭にもメリットになってくることが理解されれば、迷惑だなんて思う人は段々いなくなると思います。特に教員。充実した福利厚生と、臨時採用による代替配置、そして得られる人生の修行期間、子どもたちに対する影響、完全にプラスです。そんなことも分からず、迷惑だとか言っちゃう教員は、子どもを育てる、社会に参画するという教員として一番大切なものを置き去りにしています。そのような人は放っておいてください。ぜひ、楽しく育児をしてくださいね!

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『教員こそ産休育休を取りまくるべきである』へのコメント

  1. 名前:miu 投稿日:2015/08/25(火) 14:56:04 ID:e71768505 返信

    一番上の文章見て、こんな考え方の人今時まだいるの?!(>_<)と思いましたが、他の皆様の文章を読んで元気が出ました。誰にも迷惑かけないで生きてる人なんかいないし、困った時はお互い様。仕事と家庭の両方の大切さがわかるので教員の産休は子どもたちにとっても生きた教材ですね。自分の中学の時を思い出してもそう思います(^^♪

  2. 名前:匿名 投稿日:2016/04/09(土) 15:09:34 ID:9621e79df 返信

    とある私立高校で産休代替始めたばかりです

    後悔してます

    一番キツイ部活
    正社員の先生が持ちたくないクラス

    等 いいように使われているからです

    幸い 子供たちは待遇の悪さに気がついているらしく

    優しくしてくれすますが職員室に戻るたび泣きたくなります

    育休 産休 の穴埋めは正社員でお願いします

    他に若いのに育児配慮勤務の穴埋めのため非常勤で使われている先生もいて

    先生になりたい気持ちをいいように使われているのです

  3. 名前:匿名 投稿日:2016/12/19(月) 19:25:25 ID:275baf710 返信

    言いたいことは、わからないわけではありませんが…。

    上の匿名さんみたいな非正規の立場にたって考えて、何か行動されているのかしら?

    勝ち組で幸せすぎて、社会的弱者の現状を否認しているなら、教員としては致命的です。

    ネットで発信するなら、慎重に。

  4. 名前:yu 投稿日:2016/12/19(月) 19:51:47 ID:275baf710 返信

    一労働者として、言いたいことは、わからなくもありませんが…。

    上の匿名さんのような非正規の声を聞いて、非正規の立場にたって考えて、制度改善に向けて行動したことはあるのかしら?

    勝ち組で幸せすぎて、社会的弱者を心理的に「否認」しているのであれば、教員として致命的です。

    ネットで発信するなら、慎重に。

  5. 名前:suzusuke 投稿日:2016/12/19(月) 22:21:00 ID:78f5b2ce9 返信

    非正規の立場に立って、制度改善に向けて動くのは管理職か政治の仕事だと思います。
    私は、与えられた仕事をこなすだけの存在に過ぎませんが、少なくとも、正規、非正規に関係無く楽しく過ごせるよう、職員室が明るくなるように振る舞う努力をしている自信はあります。
    足下から、変えられることはたくさんあります。

    私は自分のことを勝ち組だとも幸せすぎるとも思っていません。
    まだまだ未熟で、まだまだ勉強の必要があって、でも時間は無くて…ともがいている、ただの教員です。
    だからこそ、自分のできることは、職員室を明るくすることだと思っています。

    ご心配は有り難いですが、このブログは言いたいことを言いたいように言うためのブログですので、悪しからずご容赦くださいますようお願いします。

  6. 名前:suzusuke 投稿日:2016/12/19(月) 22:26:59 ID:78f5b2ce9 返信

    心中お察しします。
    キツい部活に、大変なクラス、想像しただけで日々奮闘される姿が目に浮かびます。
    ただ、記事の本筋から言えば、それは校風の問題になってくるのではないでしょうか。
    私の渡り歩いてきた学校では、非正規に大変なクラスを持たせるケースはほぼありません。
    (例外としてどのクラスも大変な場合がありましたが)
    若い先生には、中心としてリーダーシップをとってくれる子がいるクラス、クラス経営がしやすいと思われるクラスを持ってもらうケースばかりでした。
    しかし、私立の場合は先生方はずっとその学校にいつづける訳ですから、失敗したくないと考えて、非正規の職員にそのようなクラスを押しつけることが想像できます。
    であっても、正規こそ、どんと構えてじっくり子どもたちと向き合えるわけですから、正規が大変なクラスをもつというのは、普通に考えれば当然でしょう。
    なので、私からすれば、「制度では無くその学校(の校風)がおかしい」という結論になるのですが、いかがでしょうか。

    また、産休育休の代替は制度上、非正規の方に頼ることになります。
    若いのに非常勤で…という下りは、それを承知で応募している訳なので、厳しいことを言うようですが、仕方ないのではないでしょうか。
    先生になるということに、正規も非正規も関係なく、教壇に立った瞬間に、子どもたちは「先生」と捉える訳です。
    なので、正規でも非正規でも、教壇に立つ以上、先生としての自覚をもって挑まなければならないと考えています。非正規を言い訳にした瞬間に、先生としての権威は失墜するのではないでしょうか。
    私も2年間は正規ではなく臨時採用として働きました。
    その時の経験は、今、生きていると確証を持って言えますし、ムダな日々だったとは思えません。
    今年度も残り3ヶ月となりました。
    最後までご無事で走り抜けられることを祈っております。

  7. 名前:匿名 投稿日:2017/08/05(土) 16:11:19 ID:ae7b1fb8a 返信

    無責任な教員であることを晒してて恥ずかしくないんですか?
    非正規の問題は管理職や政治の問題?そんなこと言ってる教員がイジメ問題とか対応できるの?
    必殺技の「知りませんでした」で逃げれば言いと思ってるわけ?
    それにあんたの仕事は「明るい職員室」作ることじゃなく「明るい教室」作ることだろうが!
    それこそ「明るい職員室」作りは管理職に任せろよ!

    好きなこと言うっていうことは批判は甘んじて受ける覚悟してからにしろ!

  8. 名前:匿名 投稿日:2017/10/07(土) 01:19:20 ID:2d2095988 返信

    育休中の教員です。

    「明るい職員室」作りは、管理職任せだけではできません。
    管理職を中心に、教員1人1人が心がけてできるものだと、経験上、感じます。

    また、残念ながら私の経験したいくつかの学校では、非正規の職員が大変な部活やクラス(担任ではなく授業)を担当することはありました。校内人事を決定する前年度の管理職次第だと思います。

    私自身、育休を1年と数ヶ月とっている途中です。年度途中で復帰するのではなく、キリよく年度末まで育休を延長しています。代替職員の負担も考慮したつもりでしたが、代替職員は体調を崩して数ヶ月で退職され、代わりの教員も見つからず、しばらくは代替職員が不在だったそうです。今はやっと70歳くらいの再任用の職員が見つかったそうですが‥‥

    育休の代替職員がいてくれるからと心置きなく取得した育休ですが、職場のことが気になってたまりません。他の職員に申し訳ない気持ちでいっぱいです。迷惑だと思った方がいてもおかしくありません。

    今の自分にできることは、まだ0歳の自分の子供と日々向き合い、親としての修行を積むことですが、個人的には、産休代替の職員が正規であればいいのに‥‥と思ってしまいます。

  9. 名前:中学生 投稿日:2017/12/14(木) 17:33:15 ID:effad12cc 返信

    綺麗ごとばかりじゃ理想にも現実にもたどり着けないと思うが。
    人に迷惑や苦労をかけるのは仕方ない
    勿論極力かけないようにしなければならないけど
    私が迷惑かけられた側ならば 迷惑とは思ってしまうが、
    文句や悪口を言ったりはしないし、淡々とこなすかな。
    迷惑なんじゃないか、と気遣う人は いざ迷惑かけられても怒んないだろ?

  10. 名前:匿名 投稿日:2018/05/06(日) 23:57:52 ID:fe366b837 返信

    スゲー長文ばかりで読まないけど、子供を7人作って、計14年間、産休、育休を税金でもらっている先生は先生と呼べるのでしょうか?
    先生って生徒に教えるのが仕事でしょ?
    教え子が居ないのに、先生は先生なんでしょうか?

  11. 名前:私学社会科 投稿日:2018/06/03(日) 13:53:15 ID:4c4078961 返信

    現在私学で専任教員をしている者です。
    過去に公立でも専任として働いていました。

    やはり公立学校の方が私学に比べて次から次へと人材が補充できる強みがあり、産休・育休・時短をとりやすい傾向にあると思います。
    それぞれの先生の特性や諸々の状況を踏まえた人材配置ができている、それぞれの先生が「置かれた場所で咲く」ことができているように思います。(運動部出身で若手だった私は夜遅くまで電話番をする生指部、早く帰らないと行けないお母さん先生は朝活のプリント作りと印刷、早上がりで世捨て人的だけど物知りなおじさん先生は指導要録作り…など。)

    今、私学でしばらく働いてみて思うのは、経営の難しさです。私学はあくまでも中小企業であり、教員の採用に関しても学校独自でやらねばならず、また、産休代用を補充するにしてもコスト的な面で厳しい部分があります。

    なので、産休育休の先生が出ると、それを今いる人材でカバーし合うことになるんです。授業についてはイーネットなどから派遣してもらいますが、(我が校において)専任教員しか担えない規定の担任業務は、残り僅かにしかいないフリーの副担任が請け負うことになります。
    公立では大体2クラスに一人は副担任の先生がついているため、5クラスの学年だと主任を除いて3人はフリーの先生が在籍しています。
    が、専任の人材を補充できない我が校では5クラスの学年だと主任を除いてフリーの先生は1.5人(二人のうち一人は時短勤務であることが多い)。

    誰かが産休育休を取ろうものなら、学年の中でフリーで動ける数少ない人をそこに宛がわねばなりません。毎日何か事件が起こりはしないかとヒヤヒヤものです(笑)

    しかし私は産休育休はしっかりとるべきであると思っています。
    教員が産休育休をとるのは迷惑だ、と考えている人は、「教師だって労働者である」ことが分かっていないのだと思います。

    私自身、朝7:30に出勤、際限ない雑務をこなして8:25に朝礼。そこから授業。授業と授業の継ぎ目の10分休みは移動とプリントの印刷などで埋まり、僅かな空きコマもずっとプリント作成やクラスの事務的な仕事をしています。終礼後は会議やクラブ活動。保護者への電話やメール対応。気が付けば20:00。自分自身の本当の仕事ができるのはここからなんですよね。。

    毎日、休憩時間もなく、息継ぎする間もなく働いていて、それでも残業しなければ追い付かない。教員に残業代は支払わないという給特法のおかげで仕事量だけどんどん膨れ上がった結果だと思います。

    保護者も社会一般の人も、そして教師自身も…「教師は労働者」だと忘れています。
    確かに数字でははかれない、手をかければかけるほど喜びの大きい尊い仕事です。だからこそ、(私もですが)プライベートを簡単に後回しにしてしまう(せざるを得ない)現状が歯痒いです。

    このブログに行き着いたのも、私がそろそろ妊娠を考えており、色々と調べていた経緯があります。現在中学3年生の担任。1年生から持ち上がった二巡目の学年です。修学旅行のプロジェクトの中心で動いていたりしますし、とにかく途中で学年を抜けたくない、という思いから、子供達を卒業させるまでは…と考えています。
    が、一刻も早く産みたいという気持ちもあり、子供たちの卒業式の後に産休ゼロで産みたいと計画しているところです。。

    産休育休はとるべきだ、という自分の考えとは矛盾している現状になんともいえない心持ちなのですが、こちらのブログを読ませていただいて少し気持ちが前向きになりました。

    乱文で申し訳ありません。