増田なので、どこまで本当か信憑性はあやしいが、こんな話があった。
実際に自分の周りでは産休・育休をとる教員が多く、非常に迷惑を受けている。俺は自分が迷惑を受けたからこそ、もし自分が結婚をしたら妻に仕事は辞めてもらうと決めている(彼はかつての自分の生徒で今はバツイチ子持ちの女性と交際している)。もちろん生徒にもそうするように常日頃話している。とにかく、子どもを産みたいと考えている女性が働いていることは迷惑だ。お前は迷惑をかけながら生きている人間だということを自覚しろ。
もうね、アホかと。バカかと。
懐かしいなこのAA。
おっと。産休育休制度に対する全否定をかましてくれているこの発言には、さすがに反応してしまった。
産休・育休をとるのは別に迷惑でも何でも無い
教員は欠員が出るとしっかりと別の人が充てられる、かなり恵まれた職である。
これは病休でも然り。
よって、残念ながら仕事が回らない事態というのは発生し得ない。その個人の能力によって回すことができていた仕事だというのはほぼ99%が「錯覚」であり、残念ながら世の中にごまんといる先生たちと同様、その人が抜けてしまってもなんとか回すことは可能なのである。自分だけが特別だ、なんてことは、仕事を回す観点から考えるとほぼ無い。みんな教員免許状もってるんだから。
あれだけ懐いていた子どもたちだって、来年度に新担任となってしばらくすれば、新担任の下で楽しく学習するように、人が変わっても子どもは適応できる。
なので、迷惑だとか言う教員は「ツレぇっすわー、マジ俺、今ツレぇっすわー。」という意思表示をしているだけであり、議論する必要すら無い。
はっきり言ってあげれば良いのだ。「迷惑?お前の仕事の回し方が雑なのが諸悪の根源なのだよ?」と。
教員は残業代は出ません。なのに残業する教員が後を絶ちません。無賃金での残業を美徳にしてはならんのです。
できる限り業務を効率化し、心身ともに健康な状態を維持することが、ひいては子どもたちのためになります。
話がそれ始めたので戻します。産休・育休をとることを迷惑だと感じる環境は、かなり病んでます。仕事の量が多すぎです。減らしましょう。
私のいる学校は、放課後は無駄話をするくらいの時間、ありますよ。逆に集中する時は、20人くらいが無言で仕事している一瞬もある、スゴいオンオフの切り替えがある職場です。
産休・育休も2人いますし、育児短時間勤務も1人います。きちんと代わりがいらっしゃってますので、問題ないです。むしろ色々なキャラクターの先生と触れ合えて、良いじゃないですか。
一つだけ、産休育休制度による臨時的任用には、確かに迷惑(言い方をそろえるため、あえて迷惑という言葉を使います)だと感じることがあります。それは、一年で必ずいなくなってしまうこと。もっと仲よくしたいと思っても、もっと子どもたちと一緒にバカやって欲しかったと思っても、契約が一年なのです。それだけはさみしいかな。でも、これは分かっていることなので、仕事上の迷惑は生じないのですが、やっぱりさみしいよね。
むしろ教員こそ産休育休を取れ。
教員はその人生が一番の教材なのです。子どもたちに伝えるべき事を背中で伝えることが可能なんです。産休、育休を堂々ととって、幸せな姿を見せることこそが、子どもたちに対する最大の教育となり得ます。
2014年の4月に、高校の入学式で担任が休んでいたというものがニュースになりました。尾木ママは本を出すくらいに思うところがあったようですけれども、自分はその姿ー仕事を休むことで自分の子どもを大切にする親の姿を見せることーはとても大切だと思っています。と言うか、仕事を休んで家を大切にしますって、当たり前なんですけれども。それがわざわざ取り上げられること自体に違和感です。
特に年配の方は職務優先だろ、という考えをお持ちの方が多いように思いますけれども、プライベートが充実していない人が何を教えても、結局社畜になるための教育だと思われてしまいますよ。
仕事は何のためにするのでしょうか。人生を充実させることと社会に貢献すること、だと私は思います。どちらも外してはなりませんが、ひとときくらい、人生を充実させることに使って何が問題なのでしょう。
ましてや産休、育休の期間って親としての修行の期間ですよ。
ほぼ10年前のこのブログのエントリ、育児とアニメとゲームばかりですよ。あれ、ダメじゃん。
このエントリーの後に
強いな。俺。スゴい修業だ。まぁなんせ二十歳だった訳ですし。お寿司。
気を取り直して。
今も私は息子が熱発するとガンガン休みます。この前も休みました。小児科行きました。自習課題さえしっかりしておけば、きちんと自分たちで考えて動いてくれる子たちになっているので、何ら問題ありません。
隣のクラスの先生も何度か休みましたが、子どもたちがしっかりしているので何ら問題なく、むしろ帰りの会に顔を出したら帰りが遅くなるからいらん(もしかして自分、話が長いの!?)と言われてすごすご自分のクラスへ戻った記憶が…あぁ。
と言うわけで、普通の時に休んでも問題ないのに、代わりが来るのであれば、何の心配があるのか不明です。
むしろ、人生の修行期間をしっかりと終え、一回り以上大きくなった姿(親子共々)は、子どもたちに対して「あ~子育てってすごいなぁ」「自分もいつかできるかな?」と思わせる、格好の材料です。
保護者も、「自分も子どもいるんですよ」って言うと見る目が変わります。特に私は30歳にして10歳の子どもですからね。見る目が変わりますよ。ある意味。
と言うわけで、ブックマークのコメントにも書きましたが、私、3人目ができたとしたら育休取るつもりです。今はちょっと経済的に辛いですが。
困ったときはお互い様
まさしくこれだと思います。産休育休制度があるから取るんだ、という事ではないんです。産後、あとは育児中って死ぬほど大変なんですよ。その時期、休んで集中してもらうことって、自分に必ず返ってくる、メリットなんです。だから産休育休制度があるわけです。全ての休むことが悪だと思わないでください。「『大丈夫だよーフォローできるよー』くらいの余裕がある職場じゃないのよ」と思う方。その環境を作れるのは自分です。だって違和感を感じているんですから。変えちゃいましょう。
まとめ
仕事も家庭も大事です。だから、仕事も家庭も大切にしてください。産休や育休を取ることが、仕事にも家庭にもメリットになってくることが理解されれば、迷惑だなんて思う人は段々いなくなると思います。特に教員。充実した福利厚生と、臨時採用による代替配置、そして得られる人生の修行期間、子どもたちに対する影響、完全にプラスです。そんなことも分からず、迷惑だとか言っちゃう教員は、子どもを育てる、社会に参画するという教員として一番大切なものを置き去りにしています。そのような人は放っておいてください。ぜひ、楽しく育児をしてくださいね!
一番上の文章見て、こんな考え方の人今時まだいるの?!(>_<)と思いましたが、他の皆様の文章を読んで元気が出ました。誰にも迷惑かけないで生きてる人なんかいないし、困った時はお互い様。仕事と家庭の両方の大切さがわかるので教員の産休は子どもたちにとっても生きた教材ですね。自分の中学の時を思い出してもそう思います(^^♪