夜ノヤッターマンを見て、ISILのことを簡単には責められないと思った話

結論から言っておきますが、人質を殺害するのは論外です。許してはならない。そこだけはぶれないように書こうかと。

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夜ノヤッターマンを見た

第1話だけ。

ドロンジョを先祖に持つ少女(レパード)。生まれたときから、「ヤッターマンは正義の味方だよ、いつかは先祖の罪が許されて天国のようなヤッター・キングダムに住めるようになるのが夢だよ」と言い聞かされてきた。
母の病気をきっかけにして、ヤッター・キングダムに薬を求めに行ったところ、天国のようだと言われていたそこは、部外者を一切寄せ付けない国だった。銃まで撃たれ、泣く泣く撤退するレパード。
そして母は亡くなり、少女は思う。「何が正義の味方よ。おしおきが必要なんだから。」

レパードからすれば

ヤッター・キングダムは弱者を助けない、困っている人を見殺しにする国だと映ったはずだ。実際母は亡くなった。

ヤッター・キングダムからすれば

安定している自国に、わざわざ不安分子となるドロンジョの末裔を入国させる理由はない。過去のことから考えても、問答無用で拒否すべき相手であったはずだ。

お互いの言い分があり、正義と正義がぶつかる

夜ノヤッターマンを見ていて、最初はキタエリさんの演じるレパードに、「そうそう、無駄にデカイ声で音読するんだよなぁ。」と普通に見ていた訳ですが、ヤッター・キングダムから拒絶された場面からは、もう、今回のISILのこととかぶって仕方なかった。
何が言いたいかというと、日本の対応が間違っているとか、そう言うのではなく、「俺は正しくISILを理解した上で、それでもダメだと言っているのか」自信がもてなかったのだ

イスラム国のことについて、本当に知っているのか。ほとんどの日本人はイスラム国がどこにあるのかすら理解していないのではないか。それなのに批判できるのか。そう思ってしまった訳です。理性的でない場合は感情で動いてしまう。(感情で動くことが全て悪いわけではないけれども。)
でも、もしかするとイスラム国にも真っ当な理由があり、正義があり、その達成のために行っている可能性を考え、ムカつくけれども理解はする、その上で批判する必要があると思う。

いや、人殺しに対して理解を示すなんていうのは、あり得ないと思うけれども、理性的に、正しく、完膚なきまでに批判するためには、相手の立場に立って考えることも必要だろう。そういった理由で、タイトル通り「簡単には責められない」と思ったわけである。

妥結点をさぐる

夜ノヤッターマンでは、レパードは話し始める前に問答無用で銃を放った。そこに対話はない。
今回のISILの件はどうだったのだろうか。

夜ノヤッターマンでは、薬をあげてさえいれば、レパードはドロンジョになろうとすら思わなかった。
では、ISILがISILとして存在するようになってしまったきっかけとは何だろうか。

日本人がその牙を向けられた以上、日本人としてできる限りの知識は持っておいても良いのではないだろうか。
そう考えると、最前線でその知識を伝搬しようとしていた後藤さんの代償は、あまりにも大きい。

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