あれ。エイプリルフールのサイトなんだけど

去年のエイプリルフールのサイトを見てました。
いや、まだ公開されてますがw

最後の部分。告白の部分。
本公開では、付き合い始めてますが、実はプロットの段階では付き合ってなかった。
今読み返してみたら、そっちのほうが良かった感じがあるので、せっかくなので公開します。

「まぁ聞けよ。俺、今から大嘘つくから。」
あいつが息をのむのがわかる。
「俺、お前のこと大っきらいだから。ここ数ヶ月、落ち込んでたり、そういうのも全部演技だからな。 何かあるたびにお前のことを考えているとか、そういったことも一切無い。お前に一緒にいて欲しいとも思わない。 だから。だからさ、おれ…」
「わ、私も、大嘘つくわ!」
「私もあんたのことなんか大っきらいよ!意気地なしで、甲斐性なしで、いつも私に迷惑ばっかりかけて、あんたって本当に最低よ!」
「お前、途中から…」
「でも、いないと寂しいんだからしょうがないじゃない! こんなバカでも告白されたときは、そりゃうれしかったわよ。うれしくてうれしくて、うれしすぎてつい違うこと言っちゃったわよ!」
「は?お前、じゃあこの3ヶ月ちょい、俺のこの落ち込んだ雰囲気はどうしてくれんだよ!」
「知らないわよ!あんたが勝手に落ち込んだんじゃない!だから今日、平賀くんのことは断ったって、嘘つこうと思って連れ出したのに。」
「知るかよ、断ったって嘘つくってなんだよ。」
「その…だから…告白されたのも、気になってるのも、全部嘘だから。断ったって、嘘ついて、それを本気にしてくれれば、 全部リセットされるじゃない…。そしたら、またいつも通り笑ってくれるかな。って。」
「お前…バカだろ。」
「しょうがないじゃない。バカなりに考えたのよ。失敗したけど。」
「俺、お前のこと、やっぱり好きだ。」
「ふぇ?あ、ああああ、あんた、何言ってるの?」
「ばーか。エイプリルフールだろ。」
「し、知ってたわよ!わ、私も、ケースケのこと、好きよ。 …今の嘘だからね!勘違いしないでよね!」
「ばーか。さっきのは嘘じゃねぇよ。エイプリルフールとしか言ってないだろ。」
「な、何言ってんのよ。ばかけいすけ。わ、私のは嘘なんだから。」
「はいはい。」
「はいはい、ってなによ。ずいぶんあっさりしちゃってるじゃない。」
「まぁな。今日はお前の気持ちが少しわかってうれしかったよ。」
「わ、私も、ケースケが未だに私に惚れてるってわかったから、いい収穫だったわ。仕方ないから、まだ構ってあげなきゃいけないわね。」
「そうだな。よろしく頼む。」
「だからさ、手、つなご?」
「は?お前、意味わかんないぞ。」
「いいじゃない。みんなにはエイプリルフールのドッキリって言えばいいのよ。それとも、私と手をつなぐのがそんなに嫌?」
「い、嫌じゃねぇけど…。」
「じゃあ決定ね!私、おなか空いちゃった。どっか食べにいきましょ?」
「あ、ああ。どこがいい?」
「じゃあ、あそこ。えっと、牛丼屋!の隣!」
「おい、あそこはクソ高いだろ。しかも昼間っからフレンチのフルコースなんて食いたくねぇよ。」
「私に惚れてるあんたに拒否権なんて無いわ。いいから早く行きましょう!」
「お前、俺の財布を空っぽにするつもりか。鬼か。」

――いつも隣同士だった俺たちだけど、今はちょっと違う気分だ。
今日一日限定だったとしても、俺たちは見た目恋人同士なんだからな。
だから、今日は素直に こいつといることを楽しもう。
こいつと共に 歩いていることを楽しもう。
1日限り?いいじゃない。次はそれを永遠にしてやる。
そして、見た目じゃなくて本物の恋人同士に、いつかなる。

The End.

あれ。こっちのほうが素直な文ですねwwwww

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