葬儀メモ

gigazineで葬儀について書いてあったので、私もメモがてら残しておきます。
急にお葬式をする場合に知っておくべき心得

やっと、こういうのを残せるくらいまで落ち着いた。

1.前提

 今回は私の母が亡くなったという記録からです。
 父の会社(HONDA)では、父の妻にあたる母は(当然だけど)、HONDAの契約しているところで
 葬儀を挙げることが出来ます。
 では、メモがてら参りましょう。

2.突然の電話

 救急隊から突然の家への電話。
 「お母様が病院に運ばれました。医者はすぐ来いといっていますので至急来てください。」
 これです。死亡したとは絶対に言いません。死亡確認してないので。
 ですが、すぐ来いというのは死亡確認しろ!というのと同義だと思いました。
 父はアメリカに駐在に行っていたため、私が対応。
 関越道、外環を通って病院にいきます。

 メモ:すぐに来い は死亡確認しろ。
 メモ:父親の職番がわかる資料(給料明細など)を一緒に持っていったのが功を奏した

3.病院にて

 医者は死亡したとは言いません。
 事実を淡々と述べるのみです。
 「~したのですが、~しましたが」ということをいっぱい言われます。
 そして処置室へと案内されます。
 呼吸器と各種モニターはついたままですが、他は外されていて、
 取り乱す暇も無く、医師によって死亡確認を一緒にするように頼まれる。
 まずは本人であるかの確認。そして瞳孔の確認。
 時間の読み上げ。死亡確定。
 淡々と書いているのは、本当に淡々と進むからです。
 あとは思い出したくないのもある。

以下、どのような経緯をたどったかは追記にて。

4.死亡確認後

 まずは警察による聴取。自宅以外で亡くなったため、聴取を行われる。
 持ち物を全て確認し、書類にサインをする。
 後日で良いので、死亡届のコピーを警察署に提出するように言われる。

 メモ:自宅以外で亡くなると、聴取およびなくなった場所の警察署に死亡届のコピーを提出する必要がある

 また、今回は死因が「不詳」となっていて、解明したいならば病理解剖するが、事件性は無いために
 警察でやる司法解剖にはならないとのこと。
 逆に言うと、事件性があると司法解剖される。
 怪我が無く、せっかくきれいなご遺体なので、解剖しないでほしいと伝える。
 ただ、保険とかではどうなるかわからないので、きちんとガンならガンと出してほしいときは頼む人も居るみたい。
 よく話を聞いて選んでください。

 病院側からは、すぐに葬儀屋を決めてお迎えに来てほしいということが伝えられる。
 葬儀屋が決まっていなければ、病院指定の葬儀屋を紹介できるということも聞かされる。

 いずれにせよ、会社で葬儀が行えることを知っていたし、アメリカの親父に確認を取らないとどうしようもないので無視する。
 死亡確認が終わると遺体はすぐに霊安室に移動されてた。
 霊安室の隣には遺族控え室があって、そこで聴取されましたが、地下なのでケータイは圏外。

5.家族に連絡

 まずは連絡がすぐつきそうな弟に連絡を取る。
 東京都で消防士として働いている弟だが、すぐに病院に駆けつけるとのこと。
 次に親父に連絡を取ろうとするも、国際電話がケータイからどうやってかけるのかわからなかったので、
 auのお客様センターに連絡してかけ方を教えてもらった。
 「005345」の後に国番号からの電話番号を。
 時差とかそんなの今回は関係ないので何回もリコールして起こす。
 親父は最初信じたくない様子で電話をすぐ切りやがった。
 15分後くらいにもう一度かけ、「お前、嘘ついてないよな?」「バカ、そんなたち悪い嘘つくかよ。早く帰って来い。」
 親父、号泣しているが、俺は号泣する暇なし。
 親父に日本に居る親父の後輩のケータイの番号を教えてもらう。
 親父から後輩に連絡を取ってもらう。後輩によって葬儀屋の番号を教えてもらう。
 同時進行で弟は親戚に連絡を取る。
 
 メモ:ケータイからの国際電話のかけ方を覚えておいて損は無い。
 メモ:喪主は基本的に一番近い人なので今回は親父。
 メモ:電話での連絡は向こうが泣き出したり取り乱したりするので、簡潔に述べ、すぐに切る。
    その際に、知っている人に連絡を取ってもらうように頼んでも良い。
 メモ:2時間くらいすると、病院が露骨につついてくるのだが無視してやるべきことをやること。
 メモ:祖父や祖母に直接電話すると長い話を聞かされるので、その長男、長女から連絡してもらうのが吉。

6.葬儀屋に連絡

 葬儀屋に職番を伝え、病院名を伝えると、すぐにお迎えに来てくれるとのこと。
 病院の受付にそれを述べる。
 葬儀は日程の詰まりなどがあり、1週間くらい空くことに。
 判断できなかったので、まずは遺体を葬儀屋に預かってもらうことにした。

 メモ:日にちがあく場合は遺体をどこに置くか選べる。余裕があるなら自宅においてあげよう。

7.病院から移動

 葬儀屋が到着し、遺体を載せて先に葬儀会場へと行ってくれる。
 弟が一緒に乗っていった。
 死亡届はそのときには既に1通ある。
 死亡届は火葬許可証をもらうときに原本提出になるので、どうしても原本がほしいときはもう1通発行してもらおう。
 手数料がかかります。(5千円程度)
 なお、死亡届の右側は死体検案書となっていて、どのような経緯でなくなったのかが簡潔に書かれている。
 (医者、字が汚くて嫌だったなぁ)

8.親父帰宅

 翌日、親父がアメリカから帰宅。
 既に親戚の方が何名か葬儀会場に足を運んで線香などをあげてくれました。
 葬儀会場では、基本は遺体を入れるための容器に入っているのですが、親戚などが訪れた場合は
 布団の上に寝かせてくれます。

 親父によって、「葬儀屋に預けておくのは嫌だ。自宅につれて帰ろう」
 となったので、自宅へつれて帰る。

 ちなみにこの間、ほとんどの食事はコンビニ。
 もしくは弁当屋さん。食事を作る暇、片付ける暇が無い。

9.葬儀の手配

 葬儀屋がうちに来て、さまざまな事項について検討をする。
 まず、互助会における葬儀費用の負担は、基本セットまでとなっていた。
 それにプラスする形でさまざまなものを加えていく。
 また、宗派も確認しておいて事前に伝えておくと良い。
 壇はどうするのか、左右にお花を飾りますか?返礼品は?
 写真など、資料を豊富に持ってきているので、素直に葬儀屋に聞いて決めていくべき。
 ここからは親父がメインなので記憶が少なくなっていきますw

 メモ:葬儀屋はプロなので、いろいろと聞いて決める。
 メモ:宗派は早期に確認して伝えておく。
 メモ:宗派を伝えておくと、すぐにその宗派の寺へ手配してくれる。
 メモ:基本セットは本当に基本なので(遺影が白黒だったり)、追加料金は絶対に出る。覚悟する。

10.裏技

 これは裏技で書かないという選択肢ももちろんあったのですが、
 ほとんどの人がこれをやっていますので書きます。
 葬儀のサイトとかでは触れられていませんが、余裕に差が出ます。
 自己判断で決めてください。

 銀行に行って全てのお金を下ろします。
 定期も全部解約します。
 死亡すると、遺産になるので、全部ロックされておろせなくなります。
 おろすためには手続きを踏まなくてはなりません。
 なので、入院していて、死亡がほぼ確定した場合は、お金は全部下ろしましょう。
 家族が代行する場合は、基本的に委任状が必要です。委任状のフォーマットはネットで探しましょう。
 あとは確認のために家に電話が行きます。
 どうにかしてください。
 「母が病院に入院していて、入院費用を払いたいので下ろしたい。委任状も書いてもらった。」
 本人に連絡が出来ないということを示しつつ、合理的な解約手段としては上は有効かと。
 母親の身分証明書と自分の身分証明書、あとは届出印と通帳。あと委任状。
 これだけあればほぼ全ての口座を解約できます。

 ただ、これは通常の手段ではありません。
 グレーってかたぶん黒です。
 きちんとした手続きを踏みたい方はやるべきではありません。
 もしくは遺言状をきちんと残してもらうべきです。

 今回は葬儀費用をまかなうために解約しました。
 相続者である親父と弟、自身の合意は得ている状態です。

さて。話がそれましたが、後は葬儀屋がフルオートでやってくれます。
細かいところまで全部、葬儀屋が指示してくれますので、線香をあげたり、連絡を取ったりしましょう。
故人に対して哀悼の意を表すること。それがまず大事です。
葬儀屋に任せられるものは任せてしまったほうがいいと思います。
お金はかかるけれども、一生に一度しかないんで。
葬儀は全部で300万程度かかりました。
母親がそれだけ払っても残る金額を貯蓄していたのにまずびっくりしたけれども。

病院への支払いや葬儀の支払いは、後日郵送などで通知されます。
保険などは保険証書を探して、連絡をすれば書類が届きます。
クレジットカードの解約は、電話すれば電話だけで出来ます。
その後最後の清算の振込用紙が来るので振り込んだら終わり。
意外と忘れているのが、生協の積立金。
いろいろと申請するとお金が戻ってきたり支払われたりするので、調べてみてください。

ただ、それは落ち着いてから。
葬儀が終わるまでは、細かいテクニックを使ってお金の軽減を図るよりは少しでもそばに居てあげてください。
それが、何よりも供養になると思います。

葬儀が終わった後、嵐が去ったようになったとき、
喪主はやっと涙を浮かべる余裕が出来る。

そのとき、家族は喪主に対してきちんとフォローをする。
新しい家族の第一歩を、きちんと歩んでいけるように。

なお、葬儀が終わったらすぐに49日の話や仏壇の話が出てきます。
まだまだ休むことは許されません。
喪主を力強くサポートしましょう。

まぁうちの場合は親父がアメリカに戻ってしまったので俺と俺の嫁が必死こいてやってるわけですが・・・。

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